株式投資や仮想通貨など他の金融取引商品と同様に、FXにも独特の専門用語があります。
そして、あらかじめFXの専門用語を理解しておかないと、いざFXを始めた場合に『うまく取引が出来ない』『損失ばかり出してしまう』などという事になる可能性があります。
そこで、当記事では最低限FXで覚えるべき専門用語4選について解説します。FXを始めてみたものの、今一つ専門用語が分からないという人は是非参考にしてみて下さい。
FXで覚えるべき専門用語4選
ここからは、私が考えるFXで覚えるべき専門用語4選について、それぞれ解説していきます。ちなみに、覚えるべき専門用語は下記の通りです。
- レバレッジ
- スプレッド
- スワップポイント
- スリッページ
レバレッジ
FXの醍醐味と言えば『レバレッジ』と言われるくらい、FXの世界では有名なレバレッジですが、このレバレッジの意味は下記の通りです。
テコの原理と同じで、少ない資金でより大きな資金を動かす事が出来るシステムのこと。
FXでは、このレバレッジを使う事によって、例え投資資金が少なくてもうまく行けば大きな利益を得る事が可能となっています。
例えば、投資資金が10,000円だとします。そして、この10,000円にレバレッジ100倍を掛けた場合、実際にFXでは実に100万円もの取引を行う事が可能になります。
つまり、FXは一攫千金が狙えるというのは、このレバレッジがあるからなのです。
ただ、このレバレッジですが、うまく行けば大きな利益を得る事が可能ですが、うまく行かなかった場合には大きな損失を出してしまう可能性があります。
そのため、FXにおけるレバレッジは言わば諸刃の剣とも言えるため、その扱いには十分気を付ける必要があります。
スプレッド
このスプレッドもFX特有の専門用語となっており、簡単に言えばFX会社の取引手数料になります。
各通貨ペアで取引する際の売値と買値との差のこと。
例えば、USD/JPYの為替レート表示が下記の通りだとします。
この場合、売値と買値との差は0.02となっており、この0.02がUSD/JPYにおけるスプレッドとなっています。
ちなみに、近年のFX会社では口座維持手数料や売買手数料など無料としている会社がほとんどとなっています。
ただ、このスプレッドだけは残っており、このスプレッドはFX会社の貴重な収益源とも言えます。
そして、このスプレッドは各FX会社ごとに設定値が異なっているため、FX会社を選ぶ際にはこのスプレッドの幅が狭い会社を選んだ方が良いです。
スワップポイント
これまたFX特有の専門用語となっており、このスワップポイントは下記の通りです。
異なる二国間の通貨における金利差のことであり、この金利差を毎日スワップポイントとして受け取る事が可能。
FXでは、異なる二国間の通貨を取引する事によって成り立っていますが、それぞれの国には金利政策があります。
例えば、現在の日本(円)の政策金利は-0.10%となっており、アメリカ(ドル)の政策金利は4.25%~4.50%となっています。
そして、この場合には日本円とアメリカドルとの政策金利の差が約4.35%~4.60%となっている事から、対象通貨のUSD/JPYを保有していると、この金利差をスワップポイントとして受け取る事が可能です。
ちなみに、当記事執筆時点におけるUSD/JPYのスワップポイントは各社概ね145円/日程度となっています。
さらに、他国の政策金利を見てみると、トルコリラ9.00%、メキシコペソ10.50%などなど、日本の政策金利とは比較にならないほど高い政策金利の国もあります。
そのため、こうした高金利通貨を保有していれば、普段は為替チャートの監視のみで毎日高いスワップポイントを受け取る事が可能です。
スリッページ
このスリッページですが、その意味は下記の通りです。
注文の際、実際に表示された為替レートとは異なるレートで約定すること。
これだけ見ると、ちょっと何だか分からないかも知れませんが、簡単に言うと注文時に表示されている為替レートとは異なるレートで約定してしまう現象の事です。(約定=注文が確定すること)
例えば、現在のUSD/JPYの為替レートが130.00円だった場合、買いで注文ボタンをクリックしたら130.02円で約定されたという現象の事です。
そして、表示されていたレートより滑って約定してしまうという意味でスリッページと呼ばれています。
ちなみに、このスリッページですが、為替相場に急激な変動が起きた場合に発生する可能性が高くなっています。
もっとも、実際に表示されていた為替レートよりも有利な条件で約定したら良いのですが、大抵の場合悪い条件で約定します。
つまり、スリッページが発生すると損失が増える可能性が高くなってしまうのです。
ただ、このスリッページについては、各FX会社においては免責事項になっているため、スリッページが発生しても補填は無いです。
そのため、FX会社に口座を開設する前に、インターネット上の口コミなどでスリッページの発生状況について確認する必要があります。
まとめ
当記事のまとめは下記の通りです。
●レバレッジを使う事によって一攫千金が狙えます
●FX会社を選ぶ際にはスプレッド幅も考慮した方が良いです
●スワップポイントとは各国の政策金利差によるものです
●スリッページがあまり起きないFX会社を選んだ方が良いです
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